2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧
1844年6月30日 高野長英、脱獄する思うままに生き、諦めない 幕末の蘭学者、高野長英である。 文化元年、水沢(岩手県奥州市)の武家に生まれ、母の実家である侍医、高野家を継いだ。若くして江戸に留学し、のち長崎に赴いてシーボルトの鳴滝塾で学ん…
今回は、高野公彦歌集『水苑』の「鳥の影」 に入ります。 P.25の1首。噴水の涸口に日のあたりゐて鳥の影過ぐ旱列島 涸口には、かれくち と かながふられています。また、旱に は、ひでりとふられています。読んでいきます。 ふんすいのかれくちにひのあたり…
今回は、高野公彦歌集『水苑』の薄やうの雲の続きです。P.24の1首。湯に割つてスコッチ飲めばわが眼鏡くもる寂しさや 飲む 友あらな読んでいきます。 ゆにわつてスコッチのめばわがめがねくもるさびしさや の むともあらな あらなは、ありの未然形あらと終助…
乙嫁語り(3) (ビームコミックス)作者: 森薫出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2011/06/15メディア: コミック購入: 40人 クリック: 853回この商品を含むブログ (182件) を見る 経済評論家の勝間和代さんが、帰宅途中にバイクで転倒する 事故を起こし…
フラミンゴは旭山動物園の入り口付近にいました。 入り口といっても、正門の入り口ですが。 ペンギンはかわいいですが、長崎にもペンギン水族館が あります。狭いところで、なんか大変そう。
さる17日は、北海道で息子の結婚式がありました。 18日は、札幌などでは、曇りで、雨が降ったりしましたが、 旭山動物園に家族で行ってきました。 家内や家内の姉などが、是非行きたいというので ついていったんですが、やはり、シロクマたちがなんか かわい…
今回は、高野公彦歌集『水苑』の薄やうの雲の続きです。P.23の2首目。葦がゐて葦とそよいでゐた頃の湿地思ひて夜の渋谷ゆく 読んでいきます。 あしがゐてあしとそよいでゐたころのしっちおもひてよの しぶやゆく 「葦とそよいでゐた頃の湿地」というのは、…
今回は、高野公彦歌集『水苑』の薄やうの雲の続きです。P.23の一首目。 魚藍坂 千年まへの穂すすきを照らして白き巻雲うかぶ魚藍坂には、「ぎょらんざか」とかながふられています。読んでいきます。 ぎょらんざか せんねんまへのほすすきをてらしてしろきま…
芥川賞作家、青来有一(本名・中村明俊)さんの短編集「爆心」を 映画化する計画が動き出した。映画監督の日向寺太郎さんらが現在、 長崎の街を歩いて最終的な構想を固めている。とありますが、今日、長崎市長を日向寺太郎さんが訪問した 様子がテレビで報道…
今回は、高野公彦歌集『水苑』の薄やうの雲の続きです。 P.22の二首目。 酔抜きの朝湯にながく浸りゐて燠火のごとしわが心音は読んでいきます。 よひぬきのあさゆにながくひたりゐておきびのごとしわがしんおんは燠火は、熾火とも書きますが、燠と同じですが…
『水苑』高野公彦歌集のP.22です。今回は、1首目。街角を曲がればそこに真葛原ありと思ふまで青き月夜ぞ読んでいきます。 まちかどをまがればそこにまくずはらありとおもふまで あおきつきよぞ 広辞苑をみると、真葛原は、葦が生えている原とあります。 1首…
高野公彦歌集『水苑』を読む。今回は平成七年の 薄やうの雲 の続きです。P21.2首目。 教へ子のをとめと飲めば酔ひ早し薄やうの雲月に明かりて読んでいきます。 おしへごのをとめとのめばよひはやしうすやうのくもつきに あかりておとめは、まだ二十歳(はた…
日本経済新聞 ほっとニュースphoto から。ふわふわと舞っていたトンボが音もなく葉に止まった。ベッコウトンボ。 この珍しいトンボの発見が、四季を通じて生きものが集う「楽園」を救う きっかけになった。とあります。 ここは北九州市若松区の産業廃棄物処…
山林の女性遺体、19歳女子大生と判明 千葉県木更津市矢那の山林で11日、女性の遺体が見つかった 事件で、県警木更津署捜査本部は12日、女性は同県内の私立大 2年(19)と判明したと発表した。とあります。 捜査本部によると、 ニュースを見た岩手県…
高野公彦歌集『水苑』を読む。今回は平成七年 薄やうの雲 の二首目です。『水苑』P21です。歯で噛んで手袋ぬぎし美少女を授業終はりてのち思ひ出づ読んでいきます。 はでかんでてぶくろぬぎしびしょうじょをじゅぎょうおはりてのち おもひいづ作者が教えてい…
東日本大震災:発生3カ月 脱原発訴えデモ−−新潟 /新潟 東日本大震災の発生から3カ月たった11日、 新潟市で脱原発を訴えるデモ「原発いらん!新潟パレード」が行われた。 とあります。この日、各地の反原発団体の呼びかけで全国で行われた「6・11脱原…
短歌初心者の方に。初めての短歌 高野公彦歌集 『水苑』を読む。 高野公彦歌集 『水苑』今回から 薄やうの雲 です。P20. 傷のある木の幹立てりゆつくりと傷を閉ぢゆくひかりと時間読んでいきます。 きずのあるきのみきたてりゆつくりときずをとぢゆくひかり…
高野公彦歌集『水苑』を読む。今回は平成七年の コップの中のそら の最後一首です。水苑、P19。 P19は一首のみ掲載されています。 とびとびに原発のある豊葦原瑞穂国よ吃水ふかし読んでいきます。 とびとびにげんぱつのあるとよあしはらみずほこくよきつすい…
高野公彦歌集 『水苑』 を読む。 今回は、P18.二首目です。わだつみのいろこの宮にほとりして原発はあり人居らぬ白読んでいきます。 わだつみのいろこのみやにほとりしてげんぱつはありひとをらぬしろこの宮というのは富岡町の諏訪神社かもしれません。富岡…
高野公彦歌集『水苑』を読む。P18.一首目。 雪の夜のコップの中におほぞらのありてかすかに鳥渡りゆく読んでいきます。 ゆきのよのこっぷのなかにおほぞらのありてかすかにとりわ たりゆく コップの中におほぞらのありて と上の句と下の句を つないだことで…
歌集水苑を読む。P17.の二首目。 しら鷺を潟におろして一月の空憩いをりきらら虚(おほぞら)読んでいきます。 しらさぎをかたにおろしていちがつのそらいこひをりきららおほぞら前の歌があきつでしたから、秋の歌からすぐ一月の歌になっているん ですね。 …
女人ありて 水苑 高野公彦歌集を読む。高野公彦の『水苑』 P17.です。女人ありてこの世が少しあたたかし つーい、つーいと空ゆく蜻蛉読んでいきます。 にょにんありてこのよがすこしあたたかし つーい、つーいと そらゆくあきつ蜻蛉にはあきつとふりがながあ…
『水苑』高野公彦歌集 を読む。三首目。P16。萩咲いてこの世の空気ひえびえと澄みをり二つ胸乳のあはひまず読みます。 はぎさいてこのよのくうきひえびえとすみをりふたつむなちのあはひ 萩はくさかんむりに秋と書きますが、秋に咲く花なんですね。万葉集の …
『水苑』高野公彦歌集から。二首目の歌は、P16。家ごもり心は街をさまよひぬ牛蒡の煮ゆる甘き香の中読んでいきます。 いえごもりこころはまちをさまよいぬごぼうのにゆるあまきかのなか 歌集『水苑』は、一ページに二首の構成です。奥さんが、ごぼうを煮てい…
高野公彦歌集『水苑』を初めから読んでいこうと 思います。あとがきに『天泣』につづく第九歌集とあります。 水苑は、すいゑんと読みます。水苑 平成七年 コップの中のそら P15 ねむる鳥その胃の中に溶けてゆく羽蟻もあらむ雷ひかる夜まず、読んでみます…
101人の代表歌を抄出した、小高賢さんですが。 高野公彦については、 大岡信の「高野公彦は、すでに第一歌集で・・・一家の風を確立していると言っていいとさえ思う。」という文を引用しています。 そのうえで、「ささやかな風景が宇宙的な広がりをみせるこ…