街角を曲がれば、 『水苑』高野公彦歌集を読む。

  『水苑』高野公彦歌集のP.22です。

今回は、1首目。

街角を曲がればそこに真葛原ありと思ふまで青き月夜ぞ

読んでいきます。
まちかどをまがればそこにまくずはらありとおもふまで
あおきつきよぞ 


 広辞苑をみると、真葛原は、葦が生えている原とあります。
1首は、 あ、こんなところに真葛原が、あったんだ、とある街角を
曲がり、気づいたが、それにしても青い月夜だな。という

ような意味でしょうか。突然、見えてきた真葛原というのが面白い
ですが、青き月夜というのがいいですね。

今回は、『水苑』のP.22でした。次回は、同じページの2首目です。