さむき夜はべつこふいろの 高野公彦歌集『水苑』を読む。

高野公彦歌集『水苑』を読む。今回は、「紅にあそぶ」の
P.32の二首目です。

さむき夜はべつこふいろの<生命の水>をグラスに移し湯で割り
て飲む

生命の水にはオー・ド・ヴイと読みがついてています。
読んでいきます。
さむきよはべつこふいろのオー・ド・ヴイをグラスにうつし
ゆでわりてのむ


湯で割って飲む生命の水、オードヴィは、<フルーツブランデー>と言われて
いるようです。

最も古い時代から造られていたオードヴィーでのキルシュ、ポワールの最高の
産地であるアルザス、オート・アルプスなどの地方で収穫されたウィリアムだ
けで造られるポワールウィリアムやフランボワーズ ソヴァージュなど多種の

お酒があると、書かれていました。

寒い夜には、鼈甲色のというから、色がついている生命の水を
グラスでお湯割にして飲むというのですね。
日本では、珍しいお酒ですから、いっそうのこと体が温まるのかも
しれません。