高野公彦歌集『水苑』を読む。「紅にあそぶ」の 。
高野公彦歌集『水苑』を読む。今回は、 P29「紅にあそぶ」の
二首目。
路地多き浦安ゆけばふるさとの犬の顔した犬歩みくる
読んでいきます。
ろじおおきうらやすゆけばふるさとのいぬのかおしたいぬあゆみくる
高野さんの住んでいる浦安って、路地が多いんですか。浦安市は、
震災で、埋立地が液状化したことで有名になりましたが、
路地の多い静かな町だったのでしょうか。ディズニーランドが
あることを除けば。作者にとっては第二の故郷(?)ともいえる
浦安の街を歩いてたら、昔故郷に住んでいたころにいた犬とそっ
くりの犬と出逢ったというんですね。
高層住宅に住んでいる作者は、散歩の途中、故郷の犬を見たよう
でなんか、ほっとしたんじゃないでしょうか。そんな感じの歌で
す。