暑き日は漕行中 高野公彦歌集『水苑』を読む
高野公彦歌集『水苑』を読む。「鳥の影」の続きです。
P.27 一首目。
暑き日は漕行中に沈をして体冷やすとふカヌーイスト野田氏
漕行中には「さうかう」と、沈には「ちん」とよみがついています。
読んでいきます。
あつきひはさうこうちゅうにちんをしてからだひやすとふかぬーい
すとのだし
一首の意は、暑い日には、カヌーを漕いでいる途中でわざとカヌーをひっく
り返し体を冷やすんだと野田氏が言った
というんだと思います。
川下り人野田さんは、カヌーイストでもあったということですか。それと
も、川下り人がカヌーイストの意なのでしょうか。
沈をするということは、川がきれいということなんだと思います。
つぎは、鳥の影 P27 二首目です。