高野公彦歌集『水苑』を読む。「鳥の影」 の続き 「役人が日本の川を
今回は、高野公彦歌集『水苑』の
「鳥の影」 の続きです。
P.26の1首目。
「役人が日本の川を殺してゆく」川下り人野田知佑言へり
読んでいきます。
「やくにんがにほんのかわをころしてゆく」かわくだりびとのだ
知佑いへり
人には、「びと」とよみがながふられています。知佑は人名で
すから、いろいろな読みがあると思います。
野田知佑さんという人は、私は知りませんが、たぶん川下り船
の船頭さんでしょうね。その船頭さんが「役人が日本の川を殺し
てゆく」と言ったんですね。
コンクリートの護岸をもつ河川がほとんどになりました、日本
中をこういう川ばかりにしたのは、ご周知のように、役人です。
この一首は、勿論作者のメッセージでもあるわけです。
川下り人が言うということで、歌それもいい歌になったんですね。
次回は、P.26の2首目です。
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初めての短歌、高野公彦歌集『水苑』を読む。