列島弧するどく反りて 高野公彦歌集『水苑』を読む

 
列島弧するどく反りて西北の半島国を侵しやまずき

高野公彦歌集『水苑』を読む。今回は、「左手」の
P.43の二首目です。
読んでいきます。

れっとうこするどくそりてせいほくのはんとうこくを
おかしやまずき

西北の半島国は、もちろん南北朝鮮のことで、
列島弧は、日本列島が弓なりに反っていることを言っていますね。

秀吉の朝鮮征伐で侵略しまた、明治になって
ついには、朝鮮半島を植民地にしたことを歌っている
わけですが、作者は、元寇の役については

ちっとも思い至っていないようです。

「左手」は、まだ続きます。