日本良しさくら美しされど憂し

日本良しさくら美しされど憂したとへば安重根(アンジュグン)を
思ふ時など


  高野公彦歌集『水苑』を読む。今回は、「左手」の
P.43の一首目です。
読んでいきます。

にほんよしさくらうつくしされどうしたとえばアンジュグンを
おもうときなど

安 重根は、ウィキペディアによると
朝鮮の独立運動家。日本の初代内閣総理大臣・伊藤
博文を暗殺したことで知られる。 とあります。

桜を見て、日本はいいなあ、と思っているんですが
安 重根を思うときなどは憂し、といっているんですね。
作者は、日本を思いながらも、隣国の韓国の

こと、そして両国の過去(歴史)なども思っているのでしょう。