やはらかき肉をたづさへ 高野公彦歌集『水苑』を読む。

高野公彦歌集『水苑』を読む。今回は、「左手」の

P.41の二首目です。

やはらかき肉をたづさへはるばると海より来たる鰺に
小骨あり

読んでいきます。
やはらかきにくをたづさへはるばるとうみよりきたるあじ
にこぼねあり

やわらかい肉の鯵をあじわいながら、遠い海から捕られてきた
鯵に小骨があるんですね、と言っているんですね。

酒のさかなとして、鯵を食べているんだと思いますが、
どうでしょうか。深い意味のある歌ではありません。
この歌もさらりと味わえばいいと思います。