これがまあ二十の子かと思ふまで 高野公彦歌集『水苑』を読む。
高野公彦歌集『水苑』を読む。今回は、「授業」の
P.39の一首目です。
これがまあ二十の子かと思ふまで机の下に艶ふ太もも
二十には、「はたち」、艶ふには、「にほふ」と読みがついて
います。
読んでいきます。
これがまあはたちのこかとおもふまでつくえのしたににほふ
ふともも
教室の机に向かって座っている二十歳の子の太ももが
色っぽい、艶があるというのですが。「これがまあ、
二十歳の子か」と驚いているところですか。
二十歳の女の子がまぶしく見えるような年齢になった、そう
少し歳をとったといことでしょう。
「授業」は次回で終わります。