ねつしんに聴いてるやうで 高野公彦歌集『水苑』を読む。

高野公彦歌集『水苑』を読む。今回は、「授業」の

P.38の一首目です。

ねつしんに聴いてるやうで空聴きをしてゐる子あり
除々に知りしこと

空聴きには、「からぎ」きと読みがついています。

読んでいきます。
ねつしんにきいてるやうでからぎきをしてゐるこあり
じょじょにしりしこと

授業を受け持つようになって、除々に分かったこと
だが、熱心に聴いているようで、本当は、空聴きを
している娘がいる、というんですね。

「授業」中の風景はまだまだ、続きます。