金、土、日だらだら過ごし 高野公彦歌集『水苑』を読む。

金、土、日だらだら過ごし蓑虫の宙づり感覚を楽しめり

高野公彦歌集『水苑』を読む。今回は、「左手」の
P.45の一首です。

読んでいきます。

きん、ど、にちだらだらすごしみのむしのちゅうづりかんかく
をたのしめり

蓑虫は、なぜかは知りませんが、糸にブランと下がっている
んですね。金土日と休みだったのか、作者はその蓑虫の
宙づりのようなブランブランとしたような感覚で過ごした

というのですね。宙づり感覚を のところは句またがりに
なっています。

今回で、「左手」は終わりました。次回から
「芹くへば」に入ります。